高精度プレス金型の

当社にご依頼いただいたきっかけ

本田(以下、本)：この度はインタビューをご快諾いただき、ありがとうございます。
まずは当社にご依頼いただいたきっかけについてお伺いできればと思います。


N様(以下、N)：私が直接依頼したのは12年前くらいですね。


本：確認した所、御社とは商社を通じて、15年ほど前からご縁があったようですね。
10年以上も前から、当社と繋がりを持ってくださったきっかけは何でしたか？


N：当時、要求精度の高い金型の開発が難航していて、生産開始寸前の状況でした。
そんな中、設計(エンジニアリング)付きの金型メーカーの南雲さんを紹介してもらい、
ワラをもすがる思いで依頼することにしました。

しかし、社内では技術情報流出の懸念の声が上がり、共同開発になかなか踏み出せずにいました。
そんな中で共同開発が実現できたのは、営業担当のKさんの調整力に尽きますね！

ハイレベルな要望にも様々な視点から切り込む調整力

本：他社との共同開発は当社が初めてだったのですね！
ちなみに、Kのどのような調整力が共同開発に結び付いたのでしょうか？


N：そうですね(空を見上げる)…、共同開発を始めた頃は、南雲さんのエンジニアはかけだしの
若手の方が多く双方の意思伝達がうまくいかないことも多々ありました。
そんな時にKさんが絶妙なタイミングで合いの手を入れ、さらには従来のやり方が通じない高い要求を、
彼らに対して、違う視点からのアプローチなどを提案し上手に伝えてくれました。

その結果、開発に関わるやり取りが非常にスムーズに進みました！
まさにKさんの調整力と経験値のたまものですね！


本：なるほど！Kが当社の技術部と、N様の懸け橋的存在だったのですね！
ではN様の、当社技術部に対する評価をお伺いしてもよろしいですか？

ものづくりを熟知した技術部の的確な逆提案

N：まず、南雲さんの技術部の方々は、加工機の優れた点・欠点を熟知していますね。
これは現場研修を入念に積まれた結果でしょうが、一般的にエンジニアは、
設計された製作物はそのまま完璧に出来上がるといった錯覚をしがちで、不具合が起こった時は、
その要素を飛ばして考えてしまい迷宮入りすることが多いのですが、それがない。　

さらに、製作の際にどの加工機でどのような工程を選定するかも芯をとらえていて、
まさに金型メーカーの強みが出ています！

次に、共同開発といえども、我々顧客に対し、遠慮なく逆提案をしてくれます。
通常、顧客に対しては、遠慮して意見を心に留めておきがちですが、そもそも論や企画等の段階まで
さかのぼり、双方で活発な意見交換をしてくれるので、弊社の若手にも刺激となり、良い化学反応が起こっています(笑)。

ここは、Kさんの打ち合わせ時の座を盛り上げるセンスと、長年培ってきた互いの信頼関係があるからではないでしょうか。

もう一つは、若手エンジニアたちをサポートし、大事に育てようという南雲製作所様全体の意思が感じられます。
これらは各部署の連携が取れ、会社の雰囲気が良い理由の一つとも捉えられます。

いつもは厳しい要求やわがままを聞いてもらっている分、
感謝の気持ちも含めて発言すると、良いことづくめの発言となってしまいました(笑)。
これからも末永くよろしくお願いいたします。