高精度プレス金型の
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トップページ » 技術コラム » プレス金型の品質は「プレート平面度」で決まる⁉不良を防ぐ秘訣もご紹介
2026.01.19
プレス金型の基礎部品である「プレート」。量産現場では当たり前のように使われていますが、その精度が製品の品質に直結していることは意外と見過ごされがちです(不良品が発生するとパンチ・ダイといった切り刃に着目しがちですよね)。快適な量産のために特に重要なのが「平面度」です。「平面度」とは単なる“平らさ”の話ではなく、金型全体の組付け精度や寿命、さらには製品の寸法精度まで左右する重要な要素となるのです。平面度が精密プレス金型にどのような影響を及ぼすのかぜひ最後までご覧ください。
目次
平面度は、対象物の該当面がどれだけ真っ平らであるかを示す精度です。JIS規格でも定義されており、測定した面が基準の平面からどれだけズレているかを表します。
似た言葉に「平行度」や「平坦度」があります。平行度は二つの面の傾き具合、平坦度は表面の凹凸具合を指すのに対し、平面度は“全体としての平らさ”に注目します。金型では、この平面度がずれると、わずか数ミクロン単位でも不具合に直結することがあります。
「多少の平面度のズレは現場で修正できる」と思われがちですが、実際にはそうはいきません。平面度が確保できていないとどのような問題が生じるのでしょうか。 1つずつ見ていきましょう。
プレートが歪むと、ガイドポストや入れ子の位置関係が狂い、各部品が正しく動作しなくなります。
プレス品の寸法バラツキやバリの発生につながります。特に自動車やモーターコアなど、高精度を要求される部品では致命的です。プレート1枚としては小さなずれでも、累積すると大きなずれとなり精度に影響することがあります。
プレートの反りによる位置ずれで、切り刃に与える負荷が一部に集中し、摩耗や破損を早める原因になります。このように「平面度は金型の基盤」と言えるほど、全体に波及する要素なのです。1枚のプレートとしては大きなずれでなくても、少しずれたプレートを組み付けて重ねることで、累積されたずれが大きなずれとなり製品不良や金型寿命の低下につながる場合もあります。
プレートの平面度を高精度で確保するには、単なる研削だけでは不十分です。・加工:超精密平面研削盤による高精度研磨が不可欠・測定:測長器を用いて数カ所測定。徹底した温度管理の検査室内での測定で、平面度2㎛を保証。
当社では、±2μm保証を掲げています。これは、プレートの平面度・平坦度・穴ピッチなどを含め、長手600mmクラスのプレートでも数ミクロンの精度を保証するものです。設備面ではジグ研削盤、超精密平面研削盤、ワイヤー放電加工機(水・油両用)を活用し、再現性の高い仕上げを行っています。また、金型を分解・組付けした後でも同じ精度が維持できるよう、図面には表れない部分についても高精度加工、気が利く加工を徹底しています。 「南雲製のプレートに変えたらトラブルがなくなった」という評価をいただくこともあり、結果的にお客様の金銭・工数の面でコスト削減に繋がっています。
高精度プレートで組立精度向上|南雲を選び続ける理由
・パンチが片減りしやすくなり、再研磨サイクルが短くなる・ダイの寿命が縮み、交換コストが増える・製品にバリが出やすくなり、歩留まりが悪化するこれらのトラブルはもしかしたらプレートの平面度不良かもしれません。プレートの平面度は、金型の土台を支える極めて重要な要素です。わずか数ミクロンの違いが、製品の品質や生産効率を左右します。高精度なプレート加工は、ただ「平らにする」ことではなく、「量産時に安定した品質を保てる状態に仕上げる」こと。当社では、豊富な実績と設備によって、その精度を実現しています。もし「不具合の原因が分からない」「プレート精度で困っている」ということがあれば、ぜひ一度ご相談ください。
営業部 山﨑
2001年 南雲製作所入社。8年間の設備設計を経て、その後営業として活動。15年以上の営業歴の中で様々な課題を抱えるお客様をご担当させていただく。2023年から南雲製作所公式サイト上で「技術コラム」やダウンロードコンテンツを発信している。
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