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トップページ » 技術コラム » 精密プレス金型 入れ子とは?構造やメリット・デメリットについて解説!
2023.06.12
精密プレス金型の「入れ子」という言葉、金型業界に携わる方は耳にしたことがあるのではないでしょうか。●聞いたことはあるけどよくわからない●実際どのようなメリット・デメリットがあるのか詳しくわからないそんな方も多いかと思います。入れ子構造の金型を適切な場面で活用すれば多くのメリットを享受することができます。しかしながら、わざわざお金をかけて入れ子構造にする必要がない場合もあります。このコラムでは入れ子とは何なのか、どのような場合に入れ子構造が採用されるのか、そしてメリット・デメリットについて詳しくご紹介します。
目次
入れ子とは、金型の歩留まり・金型の加工性・不良防止のために一部分だけ取替可能な別部品を指します。主にパンチとダイを入れ子にします。
入れ子構造にするメリットは主に3つです。
一体式の金型の場合、メンテナンスの際にはプレートごと再研磨する必要があります。一方、入れ子式の場合は、入れ子のみのメンテナンスで済みます。
また、入れ子を再研磨してもプレートの厚みは変わらないのでダイハイトを変動させずに済みます。
パンチやダイは直接加工にかかわる部分であるため激しく摩耗します。入れ子式にすることで、パンチ・ダイのみに超硬などの耐摩耗性に優れた材質を使うことが可能となり、金型寿命の向上・コストダウン(※)につながります。
(※)一体式の場合、耐摩耗性を向上させようとすると全体に超硬材などを用いなくてはならずコスト高となる。
金型のプレートに直接パンチ形状を作り込もうとすると、切削箇所が大量に発生し、歩留まりが大変悪く、加工効率も悪くなります。この問題も入れ子式にすることで解決します。
デメリットとしては少量生産には向かないという点が挙げられます。入れ子構造のメリットとして、入れ子のみの再研磨でよいという点を挙げました。しかし、そもそもメンテナンスが必要になるほど使い込む予定がないのであれば、入れ子式にする必要がない、と判断する場合もあります。その場合は一体式にして金型費用を抑えるということも考えられます。
今回は、プレス金型の「入れ子」とそのメリット・デメリットについて解説しました。大量に生産する場合に入れ子式を採用することで多くのメリットを享受できます。入れ子を有効に活用して、より生産性も高く品質も良い加工を目指しましょう。こんなお悩みございませんか?●入れ子構造の金型を採用して、精度を上げたい!●入れ子の寸法が合わずメンテナンス後の稼働までに時間がかかる…再現性の高い入れ子構造の金型は南雲製作所にお任せください!お問合せは下記ボタンから。
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